鍼灸とは


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鍼(はり)


当院で使用している鍼は日本の鍼(和鍼)です。 これは髪の毛程度の細い鍼で非常に痛みが少ないのが特徴です。 この細い鍼を刺すために生み出された日本独自の鍼の刺し方に管鍼法というものがあります。 これは鍼を管に通して曲がりにくくし、管から飛び出た鍼の柄の部分を指でトントンと叩くことによって刺します。 これにより痛みに敏感な皮膚の層を鍼先が瞬時に通り、ほとんど痛みを感じることがないのです(下写真)。

鍼の効果を東洋医学的に理解する場合、健康の源は「気」が正常に体内で働くこと、という概念がベースとなります。 病があるときは、全身の気の巡りがいたるところで滞ります。それが皆さんもよく自覚する、コリや張りのある部分です。 鍼は、そのコリや張りを取り除き、気の流れを良くして、本来の健康な身体を取り戻す手助けをします。
また、科学的な解明は、未だ100%ではありませんが、神経、ホルモン分泌、血液循環、免疫など、さまざまな身体の働きに関与して、健康状態を回復させていることがわかってきています。
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灸(きゅう)


お灸は、蓬(よもぎ)の葉を原材料として加工した艾(もぐさ)を燃やし、皮膚に温熱刺激を与える治療法です。さまざまなお灸の方法は、そのツボの状態に合わせて選びます。
身体の中で、コリや張りのある部分を「実(じつ)」といい、逆に力がなくふにゃっとしている部分を「虚(きょ)」という概念があります。 「実」には、大きめの艾を心地良い暖かさまで燃やし、熱くなる手前で取り除く治療で、コリや張りを緩めます(知熱灸・上写真)。 逆に「虚」には、米粒より小さくひねった艾を直接皮膚の上で燃やし、60℃程度の熱を穴の深部にまで浸透させます(透熱灸・下写真)。 「虚」の部分は冷えているため、高温でも気持ち良く感じます。
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補瀉(ほしゃ)


気の流れを統括する大事な穴が虚して冷えている場合は、棒灸を体表から数p離れるように温灸器にセットして体表に当て、十数分間ほど温めることにより、気を補い流れを調整する治療法を行います(温灸・下写真)。 「実」つまりコリや張りのある部分は、気が滞ったり、悪い気が入り込んでいるものとしてとらえるため、それを取り除く方法をとります。このことを「瀉す(しゃす)」といいます。 そして「虚」つまり力がなくふにゃっとしている部分は、健康の源である正常な気が不足しているものとしてとらえ、それを補う方法をとります。このことを「補す(ほす)」といいます。
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使い分け


鍼灸はその使い方によって、実を瀉すことも、虚を補すこともできますが、特に鍼は環境の変動などに適応できずに起こる、発熱や痛み、コリなどを取り除く「瀉法」に適しています。 反対に灸は、身体の気(エネルギー)が不足して起こる、慢性疾患や疲労、冷え、気力減退などに対し、気を補う「補法」に適しています。 また、身体の病的な状態の中には、表面は力がなく虚しているが、深部にコリがあって実しているという場合もあります。そんな時は瀉したいコリの部分まで鍼を刺入し、鍼の柄の部に艾を付けて燃やし、表面の力不足の虚を補す治療法が適します(灸頭鍼・下写真)。 灸頭鍼の気持ち良さは、赤外線などでは代用できないほどです。
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